2021.06.07

さらなる安心・安全に向けて!ユーザーと運営チームが語る、個人間カーシェアの不安と改善

CATEGORY: Any Car Life Anycaユーザーの声
新たな保険、プログラムをリリース!Anycaで安心・安全のカーシェアを

昨年、5周年を迎え新たなスタートを切ったAnyca。この度Anycaでは、オーナー・ドライバーの皆様の安心・安全を第一に掲げ、サービス面を包括的に強化予定です。

Anycaはご利用いただくすべての皆さまに支えられ、ここまで歩んでくることができました。現在では、クルマの累計登録台数が20,000台以上(1,000車種以上)、累計登録会員数が45万人以上の規模まで成長しています。

先日リリースされた「個人間カーシェア専用保険」「コミュニティガイドラインの制定」も皆さまのお声に基づき、構築されたものです。

そこで新サービスの公開に先立ち、ユーザーさまとAnyca運営チームによる、“Anycaの今を語る座談会”を開催!オーナーとドライバーのそれぞれが抱く不安をお聞きするとともに、その不安を払拭しようと奔走するAnyca運営チームの声をお届けします。


Anycaユーザー×運営チーム


ドライバー代表:中森さん
Anycaがサービスを開始した翌月からドライバーとしてご利用いただき、シェア回数は100回以上。Anyca Official シェアカーのオーナーである、『0円マイカー』にも登録。「ドライバーとして今もシェアを続けるのと同時に、“自宅にクルマがある生活”も楽しんでいます」。


オーナー代表:田中さん
4年前からオーナーとしてAnycaをご利用いただき、現在は『BMW Z4』をはじめとする3台のクルマをシェア。これまでに130回ものシェア実績を持つ。「クルマというリソースを有効活用できることはもちろん、Anycaの最大の魅力はユーザー同士のつながりです」。


Anyca サービス担当:渡邊直樹
エンジニアとしてAnycaにジョインし、サービスの企画・運用を牽引するプロダクト開発部マネージャー。お客様の目線を知るべく、プライベートではユーザーとしてもAnycaを利用し知見の幅を広げる。


Anyca 保険担当:太田直樹
損保ジャパンから出向し、Anycaにジョインする以前から保険の開発やプランニングに従事。主に保険に携わるほか、安心・安全なカーシェア実現のために事故発生時の対応含めてAnycaのアップデートに奮闘する。


司会進行:宮本昌尚
Anycaのマーケティング担当。ユーザーをお招きした懇親会でも進行役を務め、ユーザーの声をダイレクトに受けながら、Anycaの拡大に努める。


個人間のやり取りから生じる不安
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宮本:まずはお二人から、忌憚なきご意見をお聞かせください。中森さんのAnycaドライバー歴は5年。長くAnycaをご利用いただいているだけに、不安を感じられたこともあるのではないでしょうか?

中森:あらゆるクルマをシェアできることが、Anycaの醍醐味ですよね。誰かの大事なクルマに乗るからこそ、お互いに気持ちいいやり取りをしたい。そのためにも僕は、オーナーさんのプロフィールにも注意事項にも、しっかり目を通すようにしています。それでも最近は不安を感じる場面があります。

宮本:どのような時に不安を感じますか?

中森:例えば、オーナーページへの記載も、事前のメッセージもなく、返却時にいきなり「距離料金もお願いします」と言われるような感じです。事前の通知がない以上は、シェア料金に含まれていると思いますよね。シェア後に何かしらのお金の請求があると、トラブルの原因になりかねません。 シェア後のクルマに傷を付けた・付けていない、という問題に関しても同様です。

宮本:オーナー側からすると「シェア前にはなかった傷が付いている」、ドライバー側からすると「新たに傷を付けた覚えはない」というトラブルですね。

中森:ドライバーとしても受渡し時の傷確認を徹底しています。多くのシェアを経験し、まれなケースではありますが、事前に通知がなく、自分としても覚えのない傷を「あなたが付けた傷でしょう?」と言われてしまうと、こちらも「違います」と主張するしかありません。これはなかなか難しい問題だな、と。
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停止中に発生した事故、トラブル後のオーナーの対応

宮本:では、オーナー歴4年の田中さんはいかがでしょう? 田中さんは現在、3台のクルマをシェアされています。

田中:僕自身の経験に限れば、ちょっとした傷が付いていても、スルーし続けてきたんです。傷の程度にもよりますけど、小さなことは気にしない性格なので。でも、つい最近のことです。「ドアを閉めた瞬間、後部座席の窓が割れてしまいました」というトラブルがあって。仕方のない破損だと主張されても、これはスルーできないじゃないですか。
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宮本:確かに、そこが個人間カーシェアの難しいところですね。

田中:ドライバーさんときちんと話し合い、落ち着くべきところに落ち着いたものの、Anycaの保険って、運転中の事故にしか対応していませんよね。以前にも「路駐している最中に追突されました」というトラブルがあって、そのときもどこに相談すべきか、ちょっと迷ったことがあって。

宮本:おっしゃる通り、現状のAnycaの保険でカバーできるのは、運転中に発生した事故のみ。停止中の事故は補償されません。ちなみに、運転中のトラブルのご経験は?

田中:過去に2回だったかな、ドライバーさんから「運転中にこすってしまいました」という報告を受けたことがあります。これに関してはAnycaが提示するスキーム通りに対処したものの、多少の戸惑いはありましたね。保険会社への連絡も警察への連絡も、修理サポートへの連絡も、すべてがドライバーの役割なので。


不安を払拭し、さらに安心・安全なサービスへ

宮本:中森さんも田中さんも、ありがとうございます。Anycaがお届けする新サービスについても、お二人がくださったようなお声のもとに開発が始まりましたが、その舵取りをしているのが渡邊さんです。

渡邊:Anycaのサービスをブラッシュアップし、さらに進化させなければいけない。私がそう感じたのも、ユーザーさんのお声があってこそです。ユーザーの皆さんがAnycaに何を求めているのか、カスタマーサポートに寄せられるメッセージを読んでいると、田中さんや中森さんのお話と同様のご指摘が、少なからずありました。
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宮本:ユーザーさんのお声に、つぶさに耳を傾けていたわけですね。

渡邊:皆さんのお声に耳を傾けながら、ユーザー同士が満足してシェアしていただくためにはどのような仕組みが必要か、向き合うべき課題をカテゴライズしていきました。例えば、事故や傷のトラブルについての保険の問題や、その際の満足感・安心感のあるサポート体制、仕組みだけでは解決できない人と人の問題に対するルールの浸透など、多岐に渡りました。

宮本:カテゴライズの結果が、今回の包括的なサービス改善だった、と。

渡邊:そうですね。同時に私自身が、一人のAnycaユーザーであるという点も影響しています。私もドライバーとしてオーナーとして、頻繁にAnycaを利用していますが、個人が所有するクルマをシェアする以上、全くの不安がないかというとウソになります。誰かのクルマを自分が運転する、自分のクルマを誰かが運転するとなれば、誰しも不安になりますよね。

宮本:誰かのクルマをシェアできる、だからこそ、いろいろなクルマに乗れることが個人間カーシェアの醍醐味である一方、不安がつきまとうのも事実ですね。

渡邊:そうした不安があってもなお、多くの方がAnycaを利用くださっています。ユーザーさんには感謝しかありませんが、皆さんの善意に頼ってばかりではいけません。サービスに対する不安を払拭し、もっと安心・安全にAnycaを利用していただきたい。こうした想いからサービス改善に乗り出しましたが、最初の叩き台を作ったのは、実は2年も前のこと。ずいぶんと時間がかかってしまいましたが、ようやく、皆さんのもとにお届けできます。


ドライバーとオーナーの双方に寄り添う保険改革

宮本:約2年という月日を費やし、いよいよスタートする新サービス。そこで保険の改定に携わったのが、損保ジャパンから出向している太田さんですね。

太田:保険の改定と合わせ、保険と同時にカバーすべきサポート体制についても、渡邊さんと一緒に議論を続けてきました。田中さんがご指摘くださった、現状の保険が停止中の事故に対応できていない点、事故発生時の対応をオーナーさんに大きく委ねている点を改善するのはもちろん、これまでのAnycaの保険はプランを選ぶことができず、一択の状態。これも今回、大きく改善されるポイントです。
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宮本:現状(2021年7月20日まで)の保険料は一律2,600円。オーナーのクルマに対して支払われる保険金の上限も、一律に300万円ですね。

太田:クルマの価値は車種によっても、走行距離によっても千差万別。実際、田中さんがシェアくださっているクルマはどれもが高額です。それなのに保険料も支払われる金額も一律では、オーナーさんに寄り添っているとは言い難い。一方のドライバーさんからすると、事故発生時の免責10万円は、けっして気軽に払える金額ではありません。ここについても議論を重ねました。

宮本:オーナーとドライバーの双方に寄り添った保険になる、ということですね。

太田:はい。真に安心・安全なサービスを実現するには、オーナーさんにばかり負担をかけることも、反対にドライバーさんばかりに負担をかけることも、あってはいけません。オーナーさん、ドライバーさんの双方の安心・安全を熟慮しましたが、ローンチまでに時間を要した理由は、主に保険にあります。保険の改定には Anyca内だけではなく、保険会社の対応も必要。渡邊さんは特にやきもきしたかと思いますが、本当にようやく、お届けができます。

宮本:今回はドライバーさん、オーナーさんが抱える不安、その不安を払拭すべく、Anycaの運営チームがどのような点を注視し、改善に取り組んだかをお届けしましたが、これはあくまでも予告編。ユーザーの皆さんの安心・安全を何よりも願うAnycaの新サービスの詳細は近日公開予定です!皆さん、どうもありがとうございました!


新サービス「カーシェアプロテクト」についてはこちら>

※個人間カーシェア専用保険「カーシェアプロテクト」は2021年7月21日(水)以降のシェアからご利用いただけます。
※オーナーは2021年6月14日(月)以降から設定が可能です。
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Anycaの現在があるのは、ユーザーの皆さまのおかげ。だからこそ、今回、お伝えしてきた通り、Anycaの新サービスの根幹にあるのもユーザーさまの安心・安全です。この想いがどのように形になったのか、今後も情報をお伝えしていきます。

(取材・執筆:大谷享子)



※外出の際は政府・自治体の要請に従い、十分な感染対策をとりましょう。

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