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 新型コロナウイルスの基本知識まとめ


県をまたぐ移動の制限が全国的に解除されたのが6月19日のこと。少しずつ日常を取り戻しつつあるものの、未だニュースのトップは新型コロナウイルスの話題です。

そこでAnyca NEWSでは、カーシェアにおける新型コロナウイルスの感染予防策にフォーカスした情報をお届けします。

こちの記事では、厚生労働省と保健所の見解をもとに、知っておきたい感染予防の基本をご紹介。カーシェアにおける対策を講じるにも、基本を押さえることが効果的な予防につながります!

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【専門家監修】オーナーもドライバーも必見!カーシェアにおける感染予防策とは?




カーシェア対策の前に!新型コロナウイルスの基本知識

新型コロナウイルスとはどんなウイルスなのか、どのように感染していくのか。
まずは基本を知ることが欠かせません。これを知るには、厚生労働省が発表している「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)」が役立ちます。


Q.新型コロナウイルスとは、どんなウイルス?
A.「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)」はコロナウイルスの一つ。コロナウイルスには一般の風邪の原因となるウイルス、「SARS=重症急性呼吸器症候群」や2012年以降発生している「MERS=中東呼吸器症候群」ウイルスが含まれます。

このウイルスは自分自身で増えることはできません。粘膜などの細胞に付着して入り込み、増えることができます。粘膜に入り込める一方、健康な皮膚には入り込めず、表面に付着するだけといわれています。物の表面に付着したウイルスは時間が経てば壊れてしまいますが、物の種類によっては24~72時間くらい感染する力を持つといわれています。

Q.新型コロナウイルス感染症には、どのように感染するの?
A.一般的には飛沫感染、接触感染で感染します。閉鎖した空間で、近距離で多くの人と会話をするなどの環境では、咳やくしゃみなどの症状がなくても、感染を拡大させるリスクがあるといわれています。(WHOは、一般に5分間の会話で1回の咳と同じくらいの飛沫が飛ぶと報告しています)

飛沫感染:感染者の飛沫、つまりはくしゃみや咳、唾などと一緒にウイルスが放出され、ほかの方がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染することをいいます。

接触感染:感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周囲の物に触れるとウイルスが付着します。ほかの方がそれを触ると手にウイルスが付着し、その手で口や鼻に触れることにより、粘膜から感染することをいいます。WHOは、新型コロナウイルスはプラスチックの表面では最大72時間、ボール紙では最大24時間生存するなどとしています。

参考:厚生労働省 公式サイト「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)」


【渋谷区保健所に聞く】知っておきたい一般的な消毒方法

では、新型コロナウイルスには、どのような消毒方法が有効なのでしょうか。教えてくれるのは、市民の健康増進や公衆衛生向上のため、地域の保健対策を推進する保健所です。

カーシェアに限らず、一般に通じる消毒方法について渋谷区保健所に聞くと、「手指がよく触れる場所、及び、飛沫が飛ぶ場所の消毒が必要」とのこと。その消毒方法については、以下の通りです。

Q.新型コロナウイルス感染予防に有効な消毒液を教えてください。

A.手指の消毒には、消毒用エタノールが有効です。渋谷区保健所では、国内における医薬品の品質基準規格「日本薬局方」に基づき、エタノール濃度76・9~81・4%の消毒液を推奨しています。なお、厚生労働省では、消毒用エタノールの需給が逼迫していることから、濃度60%台でも差し支えないとの見解を示しています。



物の表面を消毒するには、手指消毒にも有効な消毒用エタノールのほか、次亜塩素酸ナトリウム液も有効です。次亜塩素酸ナトリウム液とは「ハイター」「ブリーチ」「ピューラックス」といった塩素系漂白剤を水で希釈したもの。一般的には濃度0・05%に薄めたうえで消毒することが推奨されています。


原液濃度が5%〜6%の塩素系漂白剤を使用する場合は、500ミリリットルのペットボトル1本の水に、5ミリリットル(ペットボトルのキャップ1杯)の塩素系漂白剤を入れます。

Q.消毒剤を使用する際の注意点はありますか?

A.消毒用エタノールにしても次亜塩素酸ナトリウム液にしても、使用期限を守ること。そして、物の表面を消毒する場合、噴霧はしないようにしましょう。噴霧を推奨しない理由は、消毒液の成分が気管に入ることで、健康被害をもたらす危険性があるからです。
また、噴霧では消毒液が吹き付けられた場所を把握しづらく、消毒箇所にムラができる可能性があります。物の消毒は、消毒液を塗布したペーパータオル等を使用し、対象物を拭き取ることが基本です。

※掲載内容は2020年7月3日時点の情報です。