2020.08.21

スマホで簡単に!SNSで映えるクルマの撮り方をプロカメラマンに聞いてみた

CATEGORY: Any Car Life ノウハウ

憧れのクルマをAnycaでシェア。かっこいいクルマや、ドライブの思い出を写真に残したい、SNSでシェアしたい、と思うのは当然!

しかし、実際にカメラを向けてみるとクルマを撮るのって意外と難しいですよね。せっかくシェアしたクルマも全然良さが伝わらない、イマイチな写真に…。「もっとかっこいいクルマなのに!」と、試行錯誤した経験、ありませんか?

そんな時はプロに聞くしかない!ということで、今回はプロカメラマンにスマホで上手にクルマを撮影するポイントをアドバイスしてもらいました。コツを掴めば“クルマが映える”プロ並みの写真が撮れちゃいます!

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※写真を撮る際には、安全に注意して、撮影が問題ない場所で撮りましょう。また、大事なクルマなので、クルマのボンネットに乗るなどクルマに傷をつける可能性がある行動はやめましょう。

※当記事では、iPhoneでの撮影を例にレクチャー します。

<教えてくれるのはこの方>

フォトグラファー 関口佳代さん
人気アーティスト『サザンオールスターズ』や『Suchmos』をはじめ、雑誌『Hanako』や『Pen』の撮影など、多岐に渡り活躍している。写真を撮るのは好きだが撮られるのは苦手、仕事以外日常的にカメラを持ち歩かないのでいつも後悔するタイプ。
ドライブ中に『よくあるシチュエーションで映え写真』を撮る方法

まず、抜け道や広い駐車場、休憩所など、お出かけシーンで遭遇しそうなシチュエーションでの撮影方法をNG写真と併せてご紹介します。

今回使用したクルマは、芸能人やファッション業界で愛用者の多いメルセデス・ベンツのGクラス。角ばったデザイン、スタイリッシュなフォルムと360度どこから撮っても絵になる人気の車種です。

なお、撮影の際は安全に注意して、クルマの停車や撮影が問題ない場所で撮りましょう。


<シチュエーション1> 抜け道
ドライブ中、気持ちの良いまっすぐな1本道ってありますよね。畦道なんかもオススメ!そこも写真映えが狙えるスポットです。

道抜けを意識して人物とクルマを端に寄せる
「抜け道の場合は、人物とクルマを端に寄せることがポイント。奥行きが生まれ青空の面積が増えるので、広く開放感のある印象になります。NG写真は、抜け道の良さも感じられず勿体ない。道を入れて奥行きのある写真に撮ってみましょう」

「撮影時は、スマホを逆さにして撮るのがオススメ。下から撮ることによって脚が長く見え、抜け道もより奥行きのある印象になります。身体を下に下げた体勢で撮る方をよく見かけますが、それだと正直しんどいですよね(笑)。スマホを逆さにすれば、体勢もキツくないのでアングルも決めやすくなります」

「おしゃれな印象にしたい時は、クルマ全体を写そうとせず、思い切ってクルマを半分カットしてみるものアリ!さり気なく見せることでこなれ感のある写真に仕上がります」

<シチュエーション2> 広めの駐車場
海や公園、郊外にある広めの駐車場もシャッターチャンスエリア!左右の開放感を活かして気持ちの良い写真を撮ってみましょう!こういう場所なら複数人のドライブでもクルマと一緒の記念撮影ができますね。

正面から撮影して上下左右の余白をたっぷり取る
▲OK

▲OK

▲NG

▲NG

「広い駐車場は水平垂直がとりやすく、写真が苦手な方にオススメのシチュエーションです。NG写真は、余白は取れているものの、地面の割合が多くかつ斜めになっているので雑な印象。この場合は、正面から撮影して上下左右の余白をたっぷり取ること。簡単にSNS映えする写真を撮ることができます。」
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「この場合は、グリッドを使って撮影すると撮りやすいと思います。水平垂直も取りやすく、余白のバランスも見やすい。ポイントは、クルマと人物が3分の1の部分で収まるように引きめで撮ること。そして下からは撮影せずに、クルマと同じ高さの真正面から撮影してみましょう」
設定>カメラ>グリッド 画面を縦横3分割にしてくれる機能)

<シチュエーション3> 休憩所
3箇所目は、山道のドライブ中に見かける休憩エリアでの撮影方法をご紹介。ちょっとした休憩場所でもおしゃれな写真を撮ることができるので、ぜひトライしてみてください!

下から煽って樹木の高さと青空の抜け感を
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「休憩所もおしゃれな撮影は可能!青空と緑のコントラストがキレイなので、SNS映えする座り撮影をしてみました。ポイントは下から煽って樹木の高さと青空の抜け感を入れること。圧迫感がなくなり気持ちの良い写真に仕上がります。NG写真は、地面の面積が多く重たい印象ですよね。せっかくの樹木の高さを活かしておらず野暮ったく見えてしまいます。人物が映えるようにクルマよりも少し手前に座ってもらうのがポイント。」


「座り以外に立ちで撮影しても素敵に仕上がります。こちらも抜け感を大事にし、道が続いているかのように、想像できるよう道路を切り取れるとバランス良く仕上がります。空がひらけた場所なので空と道を贅沢に使ってみましょう」

やりがちな『写真のNG例』&プロ並みの写真が撮れる『撮影時のコツ』

次に、私たち素人がやりがちなNG例と、それを改善するための『撮影時のコツ』を紹介します。おしゃれだと思っていた撮り方が実は間違っているかも!

関口カメラマンと素人が撮影した2つの写真を比較しながら、レクチャー。両者を見比べると、いかにアングルや背景が大事になるか一目瞭然です。

【NG】水平垂直になっていない→クルマのラインを目印に
SNSでよく見かけるあえて斜めにした写真。雰囲気があってかっこいいと思われがちな一枚ですが、実はNG!

「NG写真は分かりやすく斜めにしましたが、“斜め=かっこいい”はプロでも難しい技術。シンプルに撮影するのがオススメです。
OK写真の方がGクラスのシャープなフォルムが伝わり、スッキリとして気持ちが良いですよね。これは、クルマのルーフとボンネットが水平になるように撮影するのがポイント。駐車場のラインも目印にしながら行うと綺麗な水平垂直ができてバランスの良い写真に仕上がります。」

【NG】背景がゴチャついている→キレイなアングルを探す
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NG写真は、背景のモノが気になりメインとなるクルマに目がいかない例。

「クルマの背景に看板や電柱がヘンに写り込んでいますよね。これだと、クルマよりも背景が気になってしまい目移りしてしまいます。クルマの存在感が薄れ、バランスも悪く感じられます。
対してOK写真はとてもスッキリしていませんか?電柱の位置や看板が映らないように調整して、クルマが引き立ってきます。目にいかせたいモノ以外は、できるだけスッキリさせることを忘れずに撮影してみましょう」

【NG】寄りの撮り方を間違っている→ズーム機能を活用
クルマのフェイスを撮影する時にやってしまいがちなNG例。

「この写真は、自らクルマに寄って下から撮影したもの。インパクトがありフェイスに目はいきますが、スタイリッシュなフェイスがブサイクな印象を受けませんか?
寄りの撮影をする場合は、少し離れた場所でもいいので、水平垂直が保てる場所を探してそこからズームして撮りましょう。私はルーフが水平になるように正面から撮影しました」

【NG】補正機能を使えていない→グリットと明るさ調整を
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上手に撮れるようにカメラ設定を整えておくことも大事!

「最近のスマホは、うまく撮影できる機能が備わっているので使わないなんて勿体ない。グリッド機能を設定するだけでも、バランスが取りやすく、撮影がしやすくなるのでぜひ活用してみてください!
明るさはピントを合わせるボックスの横に太陽マークが出てくるので、そこをタッチして上下に動かすと調整することができます。NG写真は一見キレイな印象ですが、空と緑、クルマが濃い色なので重たい印象になってしまいます。ここで明るさを調整しておくと後の編集作業が楽になりますよ」

“映え”も狙える!『編集でよりおしゃれな写真に』仕上げよう!
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さらにかっこいい写真に仕上げるには、編集作業を忘れずに行いましょう。加工の有無で写真の印象が格段に変わるので、手抜きせずにやるべし。関口カメラマンに教わりながら、写真の編集テクニックを紹介していきます。

編集作業① フィルターをセレクト
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「まずは、フィルターのセレクトから。フィルターは、写真全体に色味を加えてくれる、簡単におしゃれな写真に仕上がる編集機能です。今回使用したのは、<ビビッド>というフィルター。夏の日差しの強さを出すためにこれをセレクトしました。どんな写真に見せたいか、テーマを決めると編集しやすいですよ」

編集作業② 露出を調整
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「露出機能は、光の量を調整し写真を明るくしたり、暗くすることを指し、ちょうどいい明るさに調整できます。今回は<露出20>に上げて調整。上げ過ぎるNG写真のように青空が白飛びしてしまうのでバランスを見ながら行いましょう」 

編集作業③ ブリリアンスの調整
「夏感をテーマにしているので、ブリリアンスを上げて日差し感を強めに出しました。<ブリリアンス32>で調整。違和感のない自然な明るさを加えることができます。NG写真のようにプラスし過ぎるとボヤけた印象になるのでご注意を」

編集作業④ ハイライトを加える
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次はハイライトで明るくなっている部分の明るさの微調整をしていきます。今回は<ハイライト-40>に設定。下げ過ぎてしまうとクルマや緑、人物の肌色が濃くなり重たい印象になってしまいます。逆に上げてしまうと白飛びしてメリハリが無くなってしまうので、ここでは適度な下げがポイント」

編集作業⑤ シャドウを加える
「シャドウを使って暗い部分の明るさの調整を行います。暗い部分は気にならないのでは?と思いがちですが、少し調整するだけで写真の印象が変わるので怠らずに!影になっている部分が自然な印象になるように<シャドウ10>で設定。」

編集作業⑥ 自然な彩度を加えていく
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「次は、彩度を微調整して色の鮮やかさ加えていきましょう。<自然な彩度 10>に調整。少しだけ彩度を加えることで緑が活き活きとした仕上がりに。上げ過ぎるとパキッとした写真になり、違和感が出てきてしまうので程よく加えることが大切です

編集作業⑦ 暖かみを少し微調整
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「暖かみとは、下げると冷たく、上げると暖かくなる加工です。今回の写真は、青空とのバランスを考えて<暖かみ-5>に設定し、ほんの少し冷たさを加えていきましょう。下げ過ぎると気持の良い青空が台無しに、上げてしまうと赤みが増し夕暮れっぽくなってしまいます

編集作業⑧ 色合いを調整してフィニッシュ!
「最後の仕上げは色合いの調整です。<色合い 12>で調整し、少し赤みを足して緑やクルマ、洋服の色味を加えていきましょう。ほんの少し足すことで、パキッとした印象が和らぎ、自然な印象に仕上がります
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アプリなし!ナンバープレートを簡単に消す方法

SNSに写真をアップする際、気になるのがナンバープレート。映らないように撮るのも手ですが、アングルに制限が出てしまい、思うように撮れない場合が多いですよね。

修正アプリの加工機能を使うのもいいですが、正直面倒!って方は必見。iPhoneの既存機能でナンバープレートは簡単に消せちゃいます!

[編集]→[右上の・・・]→[マークアップ]
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[ナンバープレートにズーム]→[左から2番目のペンを選択(白)]
[ナンバープレートの部分をスワイプしながら消す]
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いかがでしたか? アングルや余白、背景など意識すべきポイントは多いものの、コツさえ掴めば簡単にプロ並みのカッコいい写真を撮ることができます。
撮る前にテーマを決めて撮影すると、後の編集作業も楽チン。自身の写真を見直して、被写体撮影をレベルアップしてみましょう!
<ご協力いただいたモデル紹介>


すずは
雑誌『BLENDA Japan』のレギュラーモデルとして活躍する。ドライブ好きで今回乗車したメルセデス・ベンツG-クラスは憧れのクルマのひとつなのだそう。時間があれば好きなJ-POPの曲をピアノで弾くのが最近の楽しみ。そしてポケモンがとにかく大好き!好きなタイプは、誠実で清潔感のある人。

(撮影:関口佳代/取材・執筆:GGGC/モデル:すずは)

※外出の際は政府・自治体の要請に従い、十分な感染対策をとりましょう。




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