仕事の特技をフル活用!ITを駆使して夫婦二人三脚で運用する驚きのミニバンカーシェア術
Anyca利用者のリアルな声を聞くことで、未来のAnyca利用者に有益な情報をお届けする連載「クルマ好き記者鈴木GO太郎の、賢者のカーシェア術」。
今回登場していただくのは千葉県浦安市で日産セレナを6980円(平日5980円) でシェアする川野さんご夫婦。
川野さん一家は1年半前に福岡から転勤で千葉に引っ越してきたばかり。奥さんも含めて関東での生活は初めてだという。
Anycaの存在は千葉に引っ越してきてから知ったという川野さん。インタビューを始めた当初は「Anycaは家にいる妻のお小遣い稼ぎとして始めた」と口にしていたが、話を伺ううちに、彼の驚くべき効率化戦略、さらにAnycaを始めたからこそ生まれた新たな価値がいくつもあることが明らかに。
すべての疑問に的確に答えるIT強者、スマートすぎる川野さんのシェアテクニック、必読です!
1:急な転勤。私はこうしてAnycaにたどり着いた
2:IT企業のような効率化ツールを生み出してしまった
3:Anycaを始めてから気づいた意外なメリット
4:なるべくカレンダーに”☓”はつけない
5:サラリーマンも個人の時代
川野さんがシェアしている日産セレナは2017年に購入したばかりの最新モデル。決められた車線を自動で走行してくれるプロパイロットシステムをはじめとして、最新の機能が備わっている。
そんな最新のモデルをなぜAnycaで、休日6980円でシェアしているのか? 正直、相場から見て安すぎると思います……!
「近所に旧型のセレナで、5,000円でシェアしている方がいたので、こちらは新車ということで少し上げて6,980円にしました。ただ、これ以上安すぎると、安かろう悪かろうで使われてしまうかな、と。なので、これ以上シェア料金を下げる予定はないですね。ただ、この人は信用できるなという方には積極的にリピートクーポンを差し上げています。大事なのはユーザとオーナーの信頼関係だと思っています。」
では、多くのミニバンの中でなぜセレナにしたのでしょうか?
「もともとセレナという車種すら知らなかったんですよ。それまで福岡ではホンダのN−BOXに乗っていたのですが、ちょうど子どもが生まれて人数的に買い替えの時期だったことと、僕がキャンプやサーフィンにいきたかったのでミニバンにしようかなと思って」
試しに日産のディーラーで最新のセレナに乗ったところ、乗った瞬間にその違いを実感した。
「検討していた他のどのミニバンよりも快適で、プロパイロットも便利。すぐに決めました」
■1:急な転勤。私はこうしてAnycaにたどり着いた
だが、軽自動車であるN−BOXに比べてセレナは明らかに維持費かかかる。そこで福岡時代のある出来事を思い出した川野さん。
「こっち(千葉)に異動が決まってから、福岡のマンションを賃貸に出しました。その時から”資産運用” という考え方を意識するようになったんですね。そこで、クルマを資産として捉え、クルマの維持費を賄えるようにクルマに働いてもらおうかな、と思ったんです」
クルマをカネのかかる”消費財”ではなく”資産”として捉え直す。それから維持費を賄える方法をネットで調べてみた。
「すぐに思い浮かんだのがUber。でも、国内で活用するのはなかなか難しいということがわかりました。相乗りアプリもありますが、私はそこまでクルマに乗っていないし、まだニーズも少ない。クルマはキツいようなので、自宅をAirbnbで民泊として登録しようと思いましたが、私のマンションは民泊禁止でした」
色々検索したところ、一つだけ「これならいける」と思ったものが見つかった。それがAnycaだった。
「今の時代なら個人間でクルマもシェアしているだろう、と『カーシェア 個人』で検索したら、予測通り個人間カーシェアのサイトが色々出てきました。中でも、AnycaがスマホのUIが一番よく、利用者数も圧倒的に多い。それならAnycaしかないとカーシェアを決めました」
川野さんがクルマを買ったのは2017年の2月。その翌月の3月前半にはすぐにAnycaに登録したという。行動が早い!
そして、これまで8回 のシェアを経験。
どんな人がシェアするんでしょうか?
「近所の方はほとんどいなくて、都内からリクエストが入ることがほとんどですね。マイカーは所有しているけれどサイズが小さいので大人数で利用したい、という方が多いです 」
平日は川野さんが仕事で都心に出ているため、受け渡しができない。そこで、Anycaの登録~受け渡しは奥さんが実施している。Anycaのカーシェアは夫婦の”共同事業”だ。
(※Anycaでは2親等以内の方が所有者となっているクルマであれば、その親族から承諾を得ることなどを条件に、親族名義のクルマのシェアをすることができる)
「最初は夫が何かよくわからないことを始めたぞという気持ちだったのですが、最近は慣れてきました(笑)」(川野さんの奥さん)
■2:IT企業のような効率化ツールを生み出してしまった
しかし、慣れない土地での慣れない個人間カーシェアというシステム。
シェアを始めた当初はドライバーへの伝え漏れが少なくなかったという。
そこで川野さん、ミスを防ぐために、なんと自分のクルマをAnycaでシェアするための動画を作成してしまったのだとか。
「シェアを始めたら、説明することはいつも同じ。ならば、カーナビの使い方、給油方法はもちろん、プロパイロットシステムの使い方まで動画でまとめればいいんじゃないかと思いまして。そのほうがドライバーさんも外出してからでも何度も確認できますよね」
まず、シェアの前に動画を送り、操作方法を確認してもらう。こうして受け渡しの時の説明を効率化できたという。
「それに加えて、妻がドライバーさんに伝え漏れがないように共有のEvernoteをつくってチェックリストを作り、スマホ上で管理しています。ドライバーさんが出発した後に問い合わせがあった時に、Evernoteに”よくある質問”をまとめておけば妻がすぐに対応できますよね」
マニュアル作成に加えて動画の編集、さらには奥さんが説明しやすいようにクラウド上で作業フローをつくる。まるでIT企業がチーム内の業務を効率化するために導入していそうなことを家族間でやってのける川野さん。
凄すぎです……。
「IT企業で働いているので、こういうのが好きなんですよね」
■3:Anycaを始めてから気づいた意外なメリット
川野さんのセレナは、8人乗りのミニバンということもあり、子育て世代が利用することが多い。
シェアを始めた結果、改めてセレナを購入してよかったと川野さんは振り返る。
「『スライドドアのクルマを買うと、もう二度と戻れないよ』と言われていましたが本当でした。子どもがいる方なら共感できるんじゃないでしょうか。それから、うちのセレナの椅子は革シートなんですが、これもよかった。革シートにすると値段が高くなると思うのですが、こっちのほうが掃除しやすいんですよ。
うちは男の子3人なのでクルマに乗せるとすぐに椅子に土足で上がるし、モノはこぼすし、もう大変(笑)。ファブリックのシートだとこぼれたものが染みて拭き取っても落ちにくいらしいのですが、革なら染みませんし、雑巾でサッと拭いて消毒すればキレイになります」
他にも、当初は想定していなかったAnycaの利点を感じている。
「お金を払って他の人に乗っていただくわけですから、Anycaでリクエストが入ると車内を掃除するきっかけになるんです 。でも、しばらくすると息子たちがまた汚します。その後、車内の清掃を怠ってしまいそうになるのですが、リクエストが入るとキレイにしなきゃならいので掃除をする。その繰り返しです(笑)」
つまり、Anycaが車内をクリーンに保つインセンティブになっているのだ。
これまで登場いただいたオーナーの中にも、シェア前に洗車をするという人は多かった。クルマをキレイにし続けたいからAnycaを始めてみるというのもいいかも。
■4:なるべくカレンダーに”☓”はつけない
さらに、車内をキレイにするだけでなく、シェアの前にいくつかのおもてなしをしている川野さん。
「Anycaオーナー向けの説明会でいいなと思ったものはどんどん取り入れました。たとえば、当日乗車する方の人数を聞いて事前にシートアレンジを調整したり、ドライバーさん用にペットボトルの水を用意したりしていますね。あとはお子さんが乗られるなら、お菓子もクルマの中に用意しておく場合もあります。
必ずそうすると決めているわけではなく、喜んで使ってもらうにはどうすればいいのかその都度考えるようにしています。」
最新モデルの車種で、これだけのおもてなし。さらに、シェア料金の安さ。ふと疑問が。
シェアリクエストが入りすぎて、週末に愛車を使う日とバッティングしてしまうのでは?
「いえ、Anycaで維持費を賄うことを前提にしてクルマを買ったので、それは気にしてないですね。事前に家族で出かけることがわかっている日は事前にカレンダーに”☓”をつけていますが、それ以外はなるべく”☓”をつけないようにしています。
事前にシェアされることがわかっていればわりと対応できるんですよ。いま、月に1〜2回外房にサーフィンに行っているのですが、リクエストが入った時には友人のクルマに乗せてもらっていますし」
■5:サラリーマンも個人の時代
ここまで話を聞いて、川野さんの強みがわかってきた。
川野さんは、なんといってもIT強者だ。
WEBでいろいろなサービスを探し、具体的に試してみる。さらに家族で効率的なシェアができるようにITツールをフル活用。
それは、個人が気軽にシェアリングエコノミーを活用できるようになった時代背景によるところが大きいだろう。
「他にはメルカリもよく活用してます。僕はよく本を読むのですが、発売から1ヶ月位内の1,800円の新刊なら、メルカリで1,500円で売れます。ほかにも Amazonセラーで本を中古で売っています。こっちでも7〜8割くらいで本が売れる。子どものおもちゃもメルカリやヤフオクで売買することも多いです。
サラリーマンをやっていると、時間とお金が制約されるからこそ、色々工夫できないか自分で考えるようになるんですよ。サラリーマンも個人の時代ですよね」
今後、Anycaでオーナー登録を検討する人にアドバイスを送るとしたら?
「うちは夫婦二人共初めての場所で生活することになったので、妻が何か楽しくできるようなことはないかと考えていましたが、Anycaはそれにピッタリでした。
やはり、子どもがいるとクルマがあったほうが便利です。でもクルマは維持費がかかるし、新車で買うと子どもに汚されるんじゃないかと心配する人も多いはず。そういう人こそAnycaをうまく活用してほしいですね。クルマをキレイに保てますし(笑)」
今年は、自分と同じ立場の子育て世代のオーナーさんと横のつながりもつくりたいと語っていた川野さん。
Anyca利用者の特徴は、単なるクルマのシェアリングサービスの利用者ではなく、オーナーやドライバーが利害関係を超こえてコミュニティが成り立っているところ。
ぜひ、オーナー向けのイベントにも足を運んでくださいね!
■ 川野さんが説く強者のシェア戦略3箇条
1:効率化するためにITツールをフル活用せよ!
2:子育て世代は革シートがおすすめ!
3:クルマを清潔にしたい人こそカーシェアを始めよ!
<取材・文/鈴木GO太郎>
鈴木GO太郎…ライター・編集者。出版社勤務を経て、2015年フリーに。現在はビジネス誌やネットニュースの編集を行う。専門分野は、自動車、不動産、地理。特に自動車についてはAnycaのような「新しいカービジネス」が専門分野