気軽にフェラーリ気分?を味わえるハイパワーミッドシッブ – トヨタ MR2(SW20)
「カーシェアDrive」第32回は、トヨタMR2(SW20)。
1984年に初代AW11型、1989年にこの2代目SW20型が登場した、エンジンが後方にあるミッドシップスポーツカー。このような国産車は他にホンダNSXやS660ぐらいしかなく、手軽さと使い勝手を両立できるのはMR2だけといってもいいでしょう。
90年代の国産スポーツカーということで、ご多分に漏れず頭文字Dにも登場。
ミッドシップカー独特の走行感覚や特徴的なスタイリングで、今でも根強い人気を持つ1台です。
20代の頃の憧れを、40歳になって実現!
オーナーの吉田さんはF1がきっかけでクルマ好きになり、最初の愛車は2代目プレリュードのMT車。
そこからシビックSiR(EG6)に乗り換えてサーキット走行を楽しまれていた時期もあり、その後はミニバンブームに合わせて2代目オデッセイに乗り換えたものの、たとえミニバンになってもホンダ党(笑)
そんな中、当時よく見ていたベストモータリングでMR2の存在を知り、その高評価やスタイリングに憧れたそうです。とはいえ、当時は2シーターでは使い勝手に問題アリ…ということで断念。
ですがその憧れを諦めきれず、6年前に念願叶ってこのMR2を購入されました。
ちょいちょい感じるフェラーリっぽさ…と思ったら…!
この車両は1997年式のGTで、最終型である5型のターボモデル。
どことなく当時のスーパーカーを彷彿とさせるスタイリングと、真紅のボディからフェラーリっぽさを感じますが、それもそのはず、前のオーナーさんが本物のフェラーリの赤・ロッソコルサに全塗装されたそうです。
さらに、吉田さん自身もDIYで内装をドレスアップされ、赤の差し色がところどころに使われていて、とってもオシャレ。
ロッソコルサのクルマに乗り込み、コクピットは赤内装、そしてエンジンをかけると後ろでエンジンが目を覚ます…これほど気軽にフェラーリ感を味わえるクルマは他にありません!(笑)
走りの方も抜かりなく手が入れられていて、TEIN製のストリート用車高調、タイヤはPOTENZA RE-71Rと、サーキットには行かれないとのことですが、バッチリの足回り。
さらに、エアクリーナーも交換されているので、回転数を上げてターボを効かせると迫力のサウンドが聞こえてきます。
こう書くと、なんだかスパルタンに感じられますが、そこはトヨタ。
少しハンドルが重めだったり、強化クラッチなのでクラッチミートは慎重にした方がいいですが、普通に走る分にはまったく問題なく、快適そのもの。
少し強めのブレーキを踏んでも、ミッドシップの重量配分により前につんのめる感じが少なく、普段乗りの中でもミッドシップの特徴が感じられて楽しいです。
辻堂でシェアすれば、渋滞知らずで箱根ドライブが楽しめる!
このMR2がシェアされているのは、辻堂。
馴染みのない方もいるとは思いますが、「湘南」の代表ともいえる、江ノ島と茅ヶ崎の中間点です!
電車で東京駅から50分。ここまで来れば江ノ島はすぐそこ、そしてドライブの聖地・箱根もほんの40分ぐらい。辻堂をスタート地点にすれば、行きも帰りも高速の大渋滞にハマることはありません。
MR2に限っては「家族でドライブ」はなさそうですから(笑)、普段と違うスポーツカーでドライブを楽しむのであれば、電車で来てから渋滞知らずでたっぷりドライブを堪能して、なんなら返却後にお酒を飲んで電車で帰る…なんていうことまでできちゃいます。
ターンパイクをのびのびと走り抜けるもよし、芦ノ湖スカイライン・箱根スカイラインでワインディングを満喫するもよし。もちろん、ハードに攻めるのは厳禁ですが、箱根には飛ばさなくても楽しめる道はたくさんありますし、MR2はそういうクルマです。
だいぶ数も減ってきたMR2を味わいたい方は、ぜひ乗ってみて下さい!
町や中古車屋さんでも見かけなくなってきたMR2、Anycaでも登録台数はたった2台(2019/7現在)。
かなりレアな上に、人気の最終型ターボモデルに乗れる機会はそうそうありません。
ドライブを楽しむには最高のロケーションでシェアされているので、気になった方はぜひシェアしてみてください!
それでは、また素敵なクルマでお会いしましょう!
<<ライター紹介>>
たかっか@55ドライブ
YouTubeチャンネルとブログで「55ドライブ」を運営。
https://www.youtube.com/c/55driveInfo
「ゆっくりでも楽しいドライブ」を追い求め、有名なドライブコースから酷道に至るまで、愛車のユーノスロードスターで全国各地を走り回り、動画や記事にして紹介しています。
物心ついた時からクルマ好きだったのに、6年間のペーパードライバー歴も持ち合わせるという異色のクルマ好き。