元祖シビックタイプR!走り最優先の装備とダイレクトなフィーリング、これこそがホットハッチだ!!
「カーシェアDrive」第25回は、ホンダ シビックタイプR(EK9)。
国産コンパクトスポーツカーの代表と言っても過言ではないシビックタイプR、その初代モデルです。
発売は1997年ということで、今では実現不可能なボディサイズ、電子制御や快適装備がほとんどないことによるダイレクトな操作感、高回転型エンジンによる甲高いエンジン音と加速感など、現代の車の多くが失ってしまったフィーリングを持っています。
頭文字Dにも登場する数少ないFF車で、未だに中古市場においても大人気。
乗れる機会もどんどん減っている車ですが、今回はそんなシビックタイプRを紹介します!
シビック一筋のオーナーさん。所有期間18年、走行距離は37万km!
オーナーの島田さんにとってこのシビックは2台目で、1台目は不慮の事故により廃車。
そこで再びシビックタイプRを購入し、それから18年乗り続け、走行距離はなんと37万km!
一時期、とうふの配達…ならぬコンビニへの新聞配達のお仕事でこの車を使用されていて、その時にだいぶ走行距離が伸びたそうです。
仕事で毎日乗る車ということで定期的なオイル交換は欠かさず、37万kmも走ってきた中で動かなくなるようなトラブルはたった一度だけ。年式相応にお疲れな感じはあるものの、快調そのものです。
また、毎日乗る車だったので乗りやすさにもこだわっていて、ショックアブゾーバー・マフラー・強化クラッチといったライトチューン、クロスバーによる剛性アップなどされているものの、とても乗りやすい車に仕上がっています。
特に、強化クラッチであることは言われるまで気付かなかったぐらいで、もちろんドライブ中にエンストするようなこともありませんでした。
自分の腕で走らせる楽しさ。全てがダイレクト!
90年代のスポーツカーということで、ABSこそあるものの横滑り防止装置のような安全装備はありません。
それどころか、パワステ・エアコン・パワーウィンドウといった、今では当たり前の快適装備もありません。
正直言って、万人にオススメできる車ではありませんが、そこにはこういう車でしか味わえない操作感があります。
徹底的な軽量化が施され、レスポンスを悪化させる快適装備もない車を、タイヤの動きが直接手に伝わってくる”重ステ”で操作すると、「車を運転するというのは、こういうことなんだ!」と再確認させてくれます。
よく雑誌などで「ダイレクトなフィーリング」といった表現がされますが、本当のダイレクトとはこういうこと。
スポーツカーやスポーツドライビングが好きな人は、ぜひ一度味わってみることをオススメします。
快適装備一切無しのスパルタンな仕様でも、クルマ好きに大人気。
島田さんは2018年2月にAnycaにオーナー登録。
快適装備一切無しのスパルタンな仕様にも関わらず、そこから9ヶ月で26回シェアされているという、なかなかのハイペース。
そして、利用者のほとんどが20代の男性で、それも自動車業界で勤務されている方や大学自動車部の学生など、「本当のクルマ好き」といえる方ばかりだそうです。
中には出張に合わせて、はるばる京都から乗りに来たという方まで!
乗り手や使い道を選ぶ車ですが、だからこそ他の車にはない魅力を求めてシェアする方が多いようです。
あのEK9が3000円!知識豊富なオーナーさんとのおしゃべりも醍醐味です。
中古車価格は高騰、そもそも流通数も減る一方で、だいぶレアな存在になってきたEK9シビックタイプRですが、なんとこの車のシェア料金は3000円ポッキリ!若い方の利用が多いのも納得です。
また、37万kmもシビックタイプRに乗ってきた人なんてそうそういませんし、長いこと所有されてきただけにオーナーさんの知識も豊富。質問すれば大抵のことには答えて下さいます。
ホットハッチとはどんなものなのか味わってみたい方から、EK9の購入を検討されている方まで、気軽にシェアして体感してみることをオススメします!
それでは、次回も素敵な車でお会いしましょう!
<<ライター紹介>>
たかっか@55ドライブ
YouTubeチャンネルとブログで「55ドライブ」を運営。
https://www.youtube.com/c/55driveInfo
「ゆっくりでも楽しいドライブ」を追い求め、有名なドライブコースから酷道に至るまで、愛車のユーノスロードスターで全国各地を走り回り、動画や記事にして紹介しています。
物心ついた時から車好きだったのに、6年間のペーパードライバー歴も持ち合わせるという異色の車好き。