街乗りだけでも気分がアガる!これぞ”ネコ足”・プジョー106
「カーシェアDrive」第30回は、プジョー106(S16)。
フランスの自動車メーカー・プジョーのラインナップの中で、最もコンパクトなエントリーモデルとして用意されていたのが106。
そのスポーティモデルであるS16は、スズキ・スイフトより一回り小さなボディに118馬力を発揮する1.6Lエンジンを搭載したホットハッチです。
最近ではプレミアム路線を指向しているプジョーですが、106はエントリーモデルにもかかわらずフランス車ならではのオシャレなデザイン、そして「猫足」と称される気持ちの良い足回り、そこにほどよいパワー感を持つエンジンが組み合わさり、走りの楽しさで定評ある1台です。
プジョー一筋、4台乗り継いできたオーナーさん
オーナーの小窪さんにとって、この106は4台目の愛車。
車歴はプジョー206CC→406クーペ→406スポーツ→106ということで、プジョー尽くし!
もともとクルマ好きで、シビックやインテグラといったホットハッチに興味はあったものの、学生時代には手が届かず。社会人になっていよいよクルマを買おうかな…となったところで、知り合いのプジョー乗りから206CCを譲ってもらったところからプジョー生活が始まったそうです。
僕も2台目の愛車がプジョー206RCでしたが、やはりシビック・インテグラを狙うも予算オーバーでプジョーに行った経緯があるので、とても共感できました。
左ハンドルのマニュアルが心配?→コンパクトなのですぐ慣れます!
Anycaを利用して多くのスポーツカーに乗ってきた僕からすると、106はスポーツカー好きなら一度は体験して欲しい1台。
しかし、そこに立ちはだかるハードルが「左ハンドルのマニュアル車」ということ。
未経験の人には取っ付きにくいという気持ちはよく分かります。
右手でシフト操作をするため、時には左手だけでハンドル操作をすることになるので、そこに不安を感じる人が多いようです。
実際のところ、操作自体は20分も乗れば慣れるもので、個人的には右手でシフト操作する方が理にかなってるんじゃないかと思うぐらいです。
むしろコツが必要なのは、車両感覚や視界の方。
いつも右ハンドルの運転席から見える景色と同じ感覚で左ハンドル車を運転すると、クルマが右側に長いのでセンターラインをはみ出すことがあります。なので、意識的に路側帯に寄せて走ったり、小刻みにミラーをチェックして真ん中にいることを確認するのが鉄則。
ですが、そこは車幅1620mmの106。
最近の3ナンバー車と比べたら20cmもスリムなのではみ出しにくく、直線基調のデザインもあって車両感覚がつかみやすいです。
また、対向右折車がいるときの右折待ちで直進車が見にくかったり、高速の合流で右後方が見にくいというのも左ハンドルの特徴ですが、大きなクルマに比べればだいぶラクなので、左ハンドル初体験の方にも取っ付きやすいクルマと言えるでしょう。
マイナー車でも月2回ペースでシェア。マイナーだけに利用者も詳しい人が多いので安心!
小窪さんがAnycaに登録したのは2018年12月で、月2回ペースでシェアされています。
それほど知名度の高いクルマではないものの、だからこそ逆に通な方のシェアが多いんだとか。
購入を検討していても試乗できる機会がまずないから乗ってみたいという方や、兄弟車であるシトロエン・サクソとの違いを味わってみたいなんていう方まで!
プジョー106がどんなクルマなのかを理解していて、こういったクルマの扱いも慣れている方が多いので、シェアする上で特に不安も感じないそうです。
24時間5,000円というお手頃価格でのシェアですが、これでも駐車場代は充分まかなえているんだとか。
また、普段ご自身で乗れる機会も少ないことから、たまにシェアして走らせてもらうことで、愛車のコンディションを維持できるという側面もあるそうです。
街中で乗ってるだけでも楽しくなる、フレンチ・ホットハッチの真髄!
普段NAロードスターに乗っている僕ですら楽しく感じる、106のチョコマカ感!
軽くて小さなボディと、非力なためにぶん回して走ることになるエンジンの組み合わせは、街中でのチョイ乗りですら笑顔になっちゃいます。
ムダにスピードを出さなくても運転する楽しみの本質を味わうことができるので、スポーツカー好きの方にはぜひ味わって欲しいですし、ベーシックなクルマでありながら、意外と5人乗りでそこそこ荷物も積めて快適なフランス車の特徴もよく表われているので、こだわりの1台を求める方はぜひ乗ってみて下さい。
それでは、また素敵なクルマでお会いしましょう!
<<ライター紹介>>
たかっか@55ドライブ
YouTubeチャンネルとブログで「55ドライブ」を運営。
https://www.youtube.com/c/55driveInfo
「ゆっくりでも楽しいドライブ」を追い求め、有名なドライブコースから酷道に至るまで、愛車のユーノスロードスターで全国各地を走り回り、動画や記事にして紹介しています。
物心ついた時からクルマ好きだったのに、6年間のペーパードライバー歴も持ち合わせるという異色のクルマ好き。