2021.06.14

新保険「カーシェアプロテクト」プラン料が上がり、シェア受取金額が減るのはなぜ?

CATEGORY: Any Car Life 運営ニュース
Anycaの安心・安全の取り組みが大幅刷新し、新設された、個人間カーシェア専用の新保険「カーシェアプロテクト」。ユーザーさんとAnyca運営チームによる座談会でもお伝えした通り、約2年間もの議論とブラッシュアップを経て、ついに7月21日(水)のシェアから新保険「カーシェアプロテクト」が適用されます。

※新保険が適用される7月21日(水)以降のシェアは、6月21日(月)から予約受付が可能となります。

そこで今回は新保険「カーシェアプロテクト」の開発・プランニングを担当したAnycaの保険担当が登場。Anycaの保険がどのようにアップデートし、それが皆様の安心・安全につながるのかをお届けします!
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(左)Anyca 保険担当:太田直樹
損保ジャパンから出向し、Anycaにジョインする以前から保険の開発やプランニングに従事。主に保険に携わるほか、安心・安全なカーシェア実現のために事故発生時の対応を含めたAnycaのアップデートに奮闘する。

(右)宮本昌尚
Anycaのマーケティング担当。ユーザーをお招きした懇親会でも進行役を務め、ユーザーの声をダイレクトに受けながら、Anycaの拡大に努める。
ユーザーの声を反映した保険にアップデート


宮本:ついに発表となった個人間カーシェア専用の新保険「カーシェアプロテクト」。前回の座談会でも触れていただきましたが、保険を刷新するに至った理由から聞かせてください。

太田:Anycaが常に目指すのは、安心・安全なサービスです。ユーザーの皆様はもちろん、現状の個人間カーシェアに不安を抱いている方にも「これなら大丈夫」と思っていただけるサービスを提供したい。そのためにはまず、事故発生時の補償充実が欠かせません。万が一の事故に対する不安を最大限に払拭するため、保険のアップデートを行いました。



宮本:従来の保険ではカバーされず、ユーザー様からのご要望も多かった、停車中の事故や車両の盗難も対象となり、事故発生時にドライバー様にお支払いいただく免責10万円をゼロにする「免責金額0円オプション」も新設。確かに保険の手厚さを感じますが、同時にドライバー様にお支払いいただくプラン料もアップしますね。

太田:最もお安い「ライトプラン」では、従来から400円の増額(2,600円→3,000円)になりますが、その分、補償内容がしっかり充実します。すでに顕在化したご不安やご要望があるのに、これを放置していては安心・安全とは言えません。ドライバー様が抱く「何か起きたらどうしよう」というご不安。これを払拭できる補償を実現できたと自負しています。
※「オーナーのシェア受取金額割合」とは、共同使用料のうちオーナー様が受け取ることができる割合を示しています。

※「オーナーのシェア受取金額割合」とは、共同使用料のうちオーナー様が受け取ることができる割合を示しています。

※補償プランは各クルマのオーナーが設定いたします。

※補償プランは各クルマのオーナーが設定いたします。

宮本:補償内容が充実した分だけ、プラン料も上がる。納得ではありますが、ドライバー様のご負担額が増えることも事実。

いわゆる“コンビニ保険”と呼ばれる1日自動車保険では数百円の保険料も珍しくなく、それとの比較を考えるユーザーさんもいるはずです。

太田:そうした数百円の保険では、車両部分は補償されないことが一般的です。そのため、事故が発生しても対人賠償・対物賠償などしか補償されず、クルマの破損に関してはノーカバー。別途、ドライバー様のご負担が必要となります。

また、広く世界を見渡してみると、例えばアメリカの「TURO(トゥーロ)」という個人間カーシェアサービスの場合、最も充実した補償プランでは、シェア料金の100%が保険料として必要になります。

宮本:海外と日本ではもちろん、保険の規制も考え方も異なりますが、シェア料金の100%が必要な国もあるんですね。


オーナーのクルマを守るため、プランを選択制に

宮本:では、オーナー様目線ではどうでしょう? 以前は一択だった補償プランが3つに増え、一律300万円上限だった補償額も最大1,000万円にまで上がります。

太田車種やグレード、現在の走行距離などによってもクルマの価値は変わります。それにも関わらず、以前のAnycaの保険は一択。どんな高級車に対しても一律の補償しかできず、大切なクルマをシェアしてくださるオーナー様に対し、申し訳ない想いでおりました。そこを大きく刷新し、オーナー様が補償プランを選べるようにしました。より安心して、クルマをシェアいただけるようになるはずです。

宮本:では、何を目安にプランを選べばいいのでしょう?

太田従来の保険の車両保険金額は、新保険の「ライトプラン」と同じ「300万円まで」でした。従来の車両保険金額に不安を感じる場合、クルマの時価額に応じて「スタンダードプラン」、「プレミアムプラン」とお選びいただけます。ご自身がどの程度のリスクに備えるのかによっても、お選びいただくプランは変わるのかな、と。

宮本:多額の補償を要するような事故を想定するのか、そこまでの補償額を必要としない、軽微な事故を想定するのか、ということですね。

太田:あくまでも現状の実績に過ぎませんが、Anycaのサービス開始から今に至るまで、損保ジャパンが提供してきた保険では300万円以上の補償を必要とする事故は発生していません。すると最もお安いプランで賄うことができますが、明日、どのような事故が起きるかは誰にもわからない。オーナー様によってシェアに出すクルマの時価額も変わる。ここをどう捉えるかはオーナー様次第です。

心的負担も補う、事故受付専用カスタマーサポートを新設

宮本:選択肢ができたことが大きな前進ですが、今回の新保険により、オーナー様が受け取る「シェア受取金額」も変動します。どうしてなのでしょうか?

太田:これは、新しいサービスの運営費用をAnyca、ドライバー様に加えて、オーナー様にもご負担いただくことになるからです。

今回の保険の刷新に応じ、Anycaでは事故発生時のサポート体制も強化します。これまでは事故が起きても、その対応はオーナー様とドライバー様にお任せしている面が多く、双方に大きな負担をお掛けしていました。

宮本:これまでは事故発生時、ドライバー様は、オーナー様、警察、保険会社に連絡をし、さらにはAnycaにも連絡する必要がありました。事故に直面したドライバー様は当然、動揺しています。クルマがどうなってしまったのか、どのような流れで対応するのか、オーナー様にも大きな心的負担がありましたね。

太田そうしたご不安を解消いただくため、Anycaでは今回、24時間365日対応可能な事故受付専用カスタマーサポートを新設します。事故が起きたら、ドライバー様はまず専用ダイヤルに電話すればオーケー、というシステムです。オーナー様への第一報も事故対応の専任スタッフが請け負うため、オーナー様の安心にも寄与できます。




ユーザーの皆様一人ひとりから保険料をお支払いいただき、それを原資として、事故発生時の補償をするのが“保険の原理”です。すると保険料を下げるために必要なのは、一にも二にも事故を減らすこと。今回の刷新に終わらず、Anycaはこれからも安心・安全を追求し続けます。


新サービス「カーシェアプロテクト」についてはこちら>

※個人間カーシェア専用の新保険「カーシェアプロテクト」は2021年7月21日(水)以降のシェアからご利用いただけます。
※オーナー様は2021年6月14日(月)以降からご自身のクルマのプラン設定が可能です。
※プランを選択する場合は、最新のアプリにアップデートしてください。
※新保険が適用される7月21日(水)以降のシェアは、6月21日(月)から予約受付が可能となります。
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さらなる安心・安全を目指した個人間カーシェア専用の新保険「カーシェアプロテクト」。今回は新保険の詳細についてお届けしましたが、Anycaが取り組んできたのはそれだけではありません。次回は安心・安全はもちろん、ユーザーの皆様により気持ちよくAnycaをご利用いただくためにスタートする、新たなプログラムについてお届けします!

(取材・執筆:大谷享子)



※外出の際は政府・自治体の要請に従い、十分な感染対策をとりましょう。

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